今回は、パナソニック製NA-VR5500Lななめドラム式洗濯機の、ヒートポンプ周りと洗濯槽の洗浄です。
ヒートポンプ周りの洗浄
乾燥がうまくできなくなったということで、ご依頼いただきました。
パナソニックのななめ式ドラム洗濯機ですが、VXシリーズになる前の機種で、よくなる現象です。洗濯機の中にエアコンが入って、乾燥させるようなもの(ヒートポンプ式)ですから、室内のエアコンと同じように汚れます。というより、限られたスペースで、衣類を乾燥させるために空気を対流させるわけですから、ほこりがたくさん出ます。従って、フィルターを毎回掃除するように指示されているんですね。対流させる時に運ばれる綿ほこりが、フィルターだけに留まらず、風路に溜まってしまう現象が多く見られます。
慎重に分解していきます。
今回も、例に漏れず、フィルター以外の風路に、ほこりが溜まって風路を遮断していました。
この部分から出てきた綿ぼこりです。
ほこりを除去して、風路を確保します。
ヒートポンプ式洗濯機には、室内エアコンと同じように熱交換器が入っています。分解して取り出してみると、しっかり汚れています。
熱交換器に汚れが付着すると、乾燥効率がダウンしてしまいます。
ほこりの層が厚かったので、ブラシをかけてほこりを除去しました。
更に、アルミ用洗剤を吹きかけ、シャワーを使って洗浄しました。
風路全体をほこりが残らないように、点検します。このシリーズのななめドラム式洗濯機は、排水フィルターに繋がっているダクトも汚れます。今回もやはり汚れていました。
何か、胃カメラの映像みたいですね。もちろん、綺麗に洗浄しました。
シロッコファンも洗浄して、全体を組み立てて完了です。
洗濯槽の洗浄
ななめドラム式洗濯機は、構造上ドラムを取り外すことは可能(大変です)ですが、組立て時に工場出荷時と同じトルクで洗濯槽を締め付けるのは不可能と判断しています。ななめドラム式洗濯機の基幹部分でもあり、バランスを崩してしまいたくないので、分解しないで中から洗剤と高温スチームの併用洗浄になります。